断熱効果を高めると「省エネ」でも快適になる
太陽の日差しは窓を通して部屋に取り入れられていますので、僕の家では窓を二重サッシにしています。最近のサッシは性能が良いのですが、二重にしたことでより断熱効果は高まっています。カーテンもしゃ光カーテンにしているので、冬は暖房効率が上がり、夏は直接入ってくる日差しをさえぎるだけでも冷房効率は上がります。ガラパゴス諸島のイグアナさんが海に潜る前に一斉に、じ〜ッと太陽の方に体を向けています。これは太陽の熱で体を温めているんです。太陽のエネルギーはそれだけ大きなものなんです。ですから、冬は太陽の熱をたくさん部屋に取り入れ、夏は逆に太陽の熱を防ぐ工夫が大切です。あとは部屋の空気を扇風機などで循環させてあげれば、暖房効率も冷房効率も良くなります。
地球に優しい再生可能エネルギー
現在、世界中で多く使われているエネルギー源は、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料です。しかし地球上の化石燃料には限りがあり、いつかは無くなります。また、地球温暖化で問題となる温室効果ガスと呼ばれる二酸化炭素を排出します。その点、水素は全宇宙に最も多い物質で、地球上にも水としてたくさん存在します。その水を電気分解すると水素と酸素が取り出せます。最近は水素と空気中の酸素を化学反応させて発電する燃料電池が家庭でも使われ始めています。水素は燃焼しても二酸化炭素を発生せず、元の水に戻るだけなのでクリーンです。その水からまた水素を取り出しエネルギーとして使えるので、理想的な再生可能エネルギーといえます。でも水素はとてもかさばる物質で、自動車を燃料電池で動かすには、体積を減らさなければなりません。体積を減らす技術が課題ですが、その進歩は大いに期待できると思います。
興味のあることに熱中して欲しい
電気の始まりをどこから見るかですが、ざっと300年前に始まって進歩を続け、電車やコンピュータ、スマホなど、今では電気がなければ生活出来ない時代になっています。発電の方法やエネルギー源も、石油・石炭・天然ガス・再生可能エネルギー等と色々ですが、多くの人の発見や発明があって世の中もエネルギー源も変わってきました。多くの子どもたちがこれから色々なことに興味を持って、何かに熱中し挑戦し続けることで、面白いアイデアが育つかもしれません。水素利活用への貢献、あるいは水素以外に僕たち大人が思いつかない、環境負荷のない新しいエネルギー源を発見してくれることと期待しています。
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