東京都地球温暖化防止活動推進センターは「環境や電力に関する用語の認知度及び理解度」の調査を行い、このたび、その結果を取りまとめましたので、お知らせいたします。
調査目的
本調査は、環境や電力に関する用語の認知度及び理解度、その用語を認知したソースを明らかにし、今後の広報媒体作成、及び太陽光発電設備導入を促す普及広報活動を実施するための参考とすることを目的とする。
調査概要
(1)調査時期
令和5年2月
(2)調査対象
●東京都内在住者(島部在住者は対象外とした)
●20歳~79歳
(3)調査件数
合計600件の回収を目標調査を実施した。サンプル数については、サンプルの対象条件を、「東京都在住」「20歳~79歳」とし、住民基本台帳に基づき20代~70代の人口構成比により年代別、また区部・市町村部の人口構成比により住居地域別に割り付けることを条件とした。その結果、678の有効サンプルを回収した。
(4)調査対象
ウェブリサーチ会社にモニター登録している回答者に対し、インターネット調査を実施した。
(5)調査項目数及び設問内容
調査項目数として、基礎調査6問、本調査4問の全10問を設定した。
基礎調査
1.年代
2.居住地域
3.居住形態
4.太陽光発電システム設置の有無
5.自動車保有の有無
本調査
1.環境に関する用語の認知
①脱炭素 ②カーボンニュートラル ③ゼロエミッション(ゼロエミ) ④省エネルギー(省エネ) ⑤再生可能エネルギー(再エネ) ⑥創エネルギー(創エネ) ⑦ZEV ⑧HTT
2.電力に関する用語の認知
①(太陽光発電システムの)発電容量(kW) ②(太陽光発電システムの)変換効率 ③(太陽光発電システムの)パワーコンディショナー ④HEMS ⑤ピークシフト ⑥デマンドレスポンス ⑦電力レジリエンス
3.環境に関する用語を認知したソース
①テレビ・新聞・雑誌 ②ネットニュース ③Twitter、Facebook等のSNS ④家族や知人から ⑤東京都やお住まいの自治体の広報誌 ⑥東京都環境局ホームページ ⑦クール・ネット東京ホームページ ⑧その他
調査結果概要
環境に関する用語の認知度
電力に関する用語の認知度
「再生可能エネルギー(再エネ)」、「省エネルギー(省エネ)」、「脱炭素」、「カーボンニュートラル」、「ゼロエミッション(ゼロエミ)」は、認知度が過半数以上であることから、これらの用語が一般的になってきたと言えるが、そのほかの用語については認知度が低いと言わざるを得ない。また、「再生可能エネルギー(再エネ)」と「省エネルギー(省エネ)」を除く全ての用語の理解度は50%を下回っており、用語を認知していたとしても理解まではしていないという現状である。
また、若年層より高齢層の認知度が高い傾向があり、これは情報ソースの違い(国の制度など、電力に関する話題がテレビ・新聞・雑誌で取り上げられる機会が多い)によるものと推察される。
環境に関する用語、電力に関する用語、どちらも、太陽光発電システムや自動車の保有者の認知度が非保有者より高い傾向にある。太陽光発電システムや自動車の保有者は、これらの設置・購入を検討する際に、メーカーが提供する情報などから、今回調査をした用語に触れる機会が非保有者よりも多い可能性がある。また、東京都環境局やクール・ネット東京HPにて、補助金の情報を入手した際に、これらの用語に触れる機会があった可能性がある。
環境や電力に関する用語の認知度や理解度を上げていくためには、専門性の高い用語、認知度の低い用語を各媒体で使用する際に、その媒体の目的やターゲット層に配慮した工夫をし、わかりやすい広報となることを検討していく必要がある。
令和4年度実態調査「環境や電力に関する用語の認知度及び理解度」調査報告書PDF
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本調査で調査した用語のほか、「LED」、「スマートエネルギー」、「V2H」等、環境や電力に関する用語を解説しています。ぜひご覧ください。
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