「燃費のいい家」って
なに? 【断熱性能】

暑い夜は冷房をつけても寝苦しい…
冬の朝は寒くてふとんから出たくない…
断熱性能を高めることで
夏は涼しく、冬は暖かいお家に!

断熱性能とは

夏に冷房をしているとき室内に熱が入ってくるのも、冬に暖房の熱が逃げていくのも、その大半は、窓やドアからです。断熱材で住宅の周囲をくるんだり、断熱性能の高い窓やドアを使ったりすることで夏は涼しく、冬は暖かい快適なお家になります。

断熱材の使用や窓の断熱がポイント

断熱材

発泡スチロールのようなものや繊維状のものなど、様々な素材があります。

窓やドア

複層ガラスや三層ガラス、樹脂サッシなど、様々な種類があります。

熱の出入りが少ない家で、光熱費が減らせておトク

断熱性能を示す数値(UA値)

UA値とは、住宅の床や壁、天井、窓などから外へ逃げる熱の量を表す数値です。数値が小さいほど外に逃げる熱の量は少なくなるので、断熱性能が高いということになります。

断熱性能の異なる3つの住宅を模した実験施設で撮影されたサーモグラフィ画像

断熱性能を示すUA値が小さいほど、断熱性能が高く、より暖かく過ごせることがわかります。

出典:慶應義塾大学理工学部教授 伊香賀俊治研究室

断熱性能と健康

メリット1

ヒートショックの抑制

急激な温度変化によって、血圧が上下に大きく変動することで起きるヒートショックは、気温の下がる冬場の入浴時に多く起こります。断熱性能が高い家では、室内の温度差が小さいためヒートショックを抑制するとができます。

東京都の平均気温と23区内における入浴中の死亡者数(2019年)

メリット2

アレルギーの減少

高断熱住宅への転居により、アレルギー性鼻炎やアレル ギー性結膜炎などの疾病を有する人が減少したというデータもあります。これは、高断熱化により、結露によるカビの発生が抑制されたことによる結果と考えられます。

※結露減少によるカビ・ダニ発生改善、暖房方式の改善と24時間機械換気による室内空気質改善、遮音性能改善、新築住宅への転居による心理面での改善等の複合効果と考えられます。

断熱性能に関する基準比較表

※建築物環境報告書制度は注文戸建て住宅の基準の例 ※住宅性能表示は地域区分6の等級 ※東京ゼロエミ住宅については戸建て住宅の例
各制度については、下記参照

  • 東京ゼロエミ住宅(東京都)

    「東京ゼロエミ住宅」とは、高い断熱性能の断熱材や窓を用いたり、省エネ性能の高い照明やエアコンなどを取り入れた、人にも地球環境にもやさしい都独自の住宅です。3段階の環境性能の水準(水準A・B・C※令和6年10月1日以降の水準)に応じて、都が建設費の一部を補助します。

  • 住宅性能表示(国)

    国の「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づく制度です。様々な住宅の性能をわかりやすく表示し、良質な住宅を安心して取得できる市場を形成するためにつくられました。

  • ZEH水準(国)

    今後、国の省エネ基準の段階的な引き上げが予定され、2030年にはZEH水準の省エネ住宅(高断熱・高気密に作られ、エネルギー消費量を抑える設備を備えた住宅) が新築住宅の基準になります。

  • ZEH水準(国)

    販売・賃貸事業者が建築物の省エネ性能を広告等に表示することで、消費者等が建築物を購入・賃借する際に、省エネ性能の把握や比較ができるようにする制度です。

おウチの断熱化で
健康な生活に