ご自宅で太陽熱を使った暮らし
ご自宅で太陽熱システムを利用されている、府中市在住のKさんにお話を伺いました。
家の温度調節も電力だけに頼らず、自然にあるそのままのエネルギーをもっと取り入れたいと考えていました。ほったらかすと使われずに消えてしまう多くの自然エネルギー。これらをわざわざ電気に変換せずになるべくならそのまま使いたい、そんな生活、住居作りを目指していました。
大量生産大量消費には膨大な発電が必要になりますね。我々の個々のレベルでライフスタイルを見直したいものです。日本の自然と共存した建築スタイルは戦前から海外の専門の方々からも大きな評価があったと聞いてます。今まさにそれを見つめ直し、可能なものは、現代社会にも取り戻していっていいのではないかと考えます。
はい、そうですね。少年時代から建築に強い興味はありましたが、長らく数学の教員として勤める中、時々学生達に、黄金比やフラクタル幾何学、自然と建築の関係を話したりしながら、自然と共生の住まいを作り住む夢は膨らむ一方でしたね。
昭和30代から古民家に住んでいましたが、取り壊し立て替えようと決心ついたのは、つい最近です。2008年、ふとしたご縁で、自然共存型家作りご専門の建築家の方にお会いでき、建て替え、建坪40坪の太陽熱をはじめとする自然エネルギーを多様に利用できる家に生まれ変わりました。
いえいえ、これは終わりがなく、暮らしながら、部分部分さらに思考錯誤しどんどん可能性を探っていく生活でもあります。
寒い冬は入射角度31後度の日光を室内にたくさん取り入れ、いろいろな方法で蓄熱します。例えば畳にも大きな保温力がありますよね。温水設備も1t規模の大きい温水タンクが3個、床、壁などの空間を囲い、外部と遮断。例えば冬は外がマイナス4度でも、25度の温水のおかげで全室内は夜でも17度を保ちます。夏場などはお湯の温度は70度まで上がりますから適温に戻すのに水道水だけではなく雨水も活用しています。太陽熱はそのまま直接使うと大変効率が良いですね。
娘が療養の為に一冬居た事がありました。南側に大きな窓、壁は漆喰、天井と床は天然木、風の流れを十分計算した吹き抜け構造に囲まれ、空気もきれいで健康的な感じがすると言っていました。長期的には体にも負担のない暮らしができるのではないかと思います。
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