太陽熱利用システムとは
太陽熱利用システムとは、太陽エネルギーを利用して水や空気をあたため、給湯や冷暖房に利用するシステムです。
太陽の熱を直接利用するため効率が良く、機種や設置条件にもよりますが、冬季の晴天日で40~50℃程度、夏季の場合60~70℃程度に水を温めることが可能です。
太陽熱で温めた水温が低いときはガス給湯器などの補助熱源を利用して加温しますが、この場合でも、水から温めるよりも燃費を節約することができます。
ガスや電気の節約になるとともに、CO2を排出しないため、太陽光発電と並び、地球温暖化対策の面からも注目されています。
太陽熱利用システム導入の意義~熱は熱で~
「熱は熱で」とは、「給湯や暖房など比較的低温で利用される熱は、なるべく太陽熱や地中熱などの再生可能エネルギーによって生み出される熱で賄いましょう」という考え方です。
電気は、火力発電所で発電する場合、使用する化石燃料の約6割を排熱や送電ロス等により、海や大気中に捨てています。電気は、照明や動力など、「電気としてしか利用できないもの」に利用すべきであり、電気を再度、熱に変換することは無駄が多いのです。一方、家庭で消費するエネルギーは、その約半分が給湯や暖房などの比較的低温な「熱」の用途に使われています。
こうした低温熱には熱エネルギーを直接利用することが効率的であり、特に太陽熱や地中熱などの再生可能エネルギー熱を積極的に活用することは、化石燃料の使用量を削減することができ、地球温暖化の原因となるCO2排出の抑制に大きく寄与することにもつながります。
太陽熱利用システムの活用は、この「熱は熱で」の考え方を実現する上で今後ますます重要になってきます。
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